
計画地は愛知県豊橋市の南東部にあり、自然豊かな土地と開発によって画一的な住戸が立ち並んでいる。そこで屋根・木・ランドスケープという文脈を用いて街並みに変化をもたらすクリニックを作りたいと考えた。 周辺の文脈に則った上で連なるトライアングルルーフが街全体に変化をもたらし、三角形が折り合い重なる屋根下の透明なファサードが明るく照らす。 内部では木の押し縁のみでガラスをはめ込むことで、外部との境界を曖昧にし、中待合から待合へと景色が開かれていく様子は街の景色だけでなく室内から見た景色をも変化させる。 この操作をシームレスにつなぐことによって、内部空間から深く張り出した斜めの軒が眺望を流動的に絞り込むシーンを作り出している。 斜めに切り開いた開口が内部空間に様々なシーンを与え、連なるトライアングルルーフが街全体を明るく照らす存在となることで画一化されつつあるこの土地に一石を投じ、新たな創造の一助となることを願う。