Gate-z

敷地は那覇市の細い路地が多い住宅街にある。前面道路は突き当りに小学校の裏門があり人の通りは少なくはない。隣地は住宅と水路に面している。水路は築年数のある建物も多いエリアであることから生活排水が放流されている為けして観賞できるものでは無い。この親族から譲り受けた土地に4人家族の住宅設計を依頼された。 住宅に対する施主の要望は特に難しいものではなかったが、周辺環境との関係性を捉えることで格段に居住性があがるであろうと考え、駐車スペースと必要諸室の面積の確保からL字型の建物配置とし、人の通りや周囲の変化を加味し、極力外部に開口部を設けないコートハウスとすることで解決を図った。大小2か所の中庭からは十分な通風・採光を確保しつつ、囲った壁により視線や生活臭も感じさせない。サービスコートは目隠ししつつ、換気が出来るのは勿論のこと家事動線の一部として利用できる位置とした。 ファサードデザインはL字型で道路面に対し小さく感じる建物配置になることから要望の駐車場に屋根を設けることで間口方向に大きさを感じるように計画をした。門型に計画したコンクリートの壁と天井が力強さを感じるファサードとなった。 近隣の小学校は県内でも有名な吹奏楽部がある。時頼聞こえてくる演奏の音は心地よい。子供たちが近い将来通うであろう小学校に近いこの建物は大人は勿論、子供たちにとっても自慢できる建物になってくれることを望む。

チーム

メンバー

クレジット

  • 設計
    LSDdesign co., Ltd.
  • 担当者
    鹿島祐司, 山岸広幸
  • 施工
    LSDdesign co., Ltd.
  • 構造設計
    本間 真生
  • 撮影
    井田佳明

データ