東琵琶湖の家

土、木は人類が誕生してから常に住まいと密接にかかわってきた材料でzる。そして植物は自然界を代表するものの一つと言っていい。それらをふんだんに使い室内と室外の区別を無くした空間造りをした。滋賀県彦根市の最南端に位置するこの土地は周りに豊かな自然が広がる。そこで、土でできたタイル。植物。無垢材で造る家を提案した。通常これだけの素材を一度に使用すると空間がうるさくなりがちだが、色との相性を吟味することによりたくさんの素材を使用しているが落ち着きのある空間が出来上がった。2階の高さをあえて低く抑えることにより室内に置く植物たちの迫力を増すことができた、そして空間も大きくせず狭くすることでまるでジャングルの中にいるかのような空間を造った。クライアントが好きで集めていたヴィンテージ家具や照明とも溶け込む空間ができた。近年、シンプルで明るい空間が一般的には求められるが、そこにとらわれず建築家がいろいろな可能性を提案していきたいと思う。( 殿村明彦 )

クレジット

  • 設計
    COLOR LABEL DESIGN OFFICE
  • 担当者
    殿村明彦
  • 施工
    株式会社マルト
  • 撮影
    川島英雄 (サニーズラボ)

データ