神戸市北区高齢者複合施設
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「AICA 施工例コンテスト 2023」特別賞 設計:株式会社 IAO竹田設計 所在地:兵庫県 用途:介護福祉施設 竣工:2023年1月 工事種別:新築 採用商品:メース(外壁)、ジョリパット不燃(内壁)、メラミン化粧板(カウンター・棚) 少子高齢化が進む大都市郊外のニュータウンにおいて、廃校になった県立高校跡地を活用して、地域介護福祉拠点となる大規模高齢者複合施設を整備する計画である。 特別養護老人ホーム120床、介護老人保健施設100床、介護型ケアハウス100床、看護小規模多機能型居宅介護、保育所、地域交流ホールなどからなる施設を、中庭を囲む3棟構成で整備した。 エントランスや地域交流ホールとしての機能をもつ平入切妻の共用棟は鉄骨造とし、外壁をすべて「メース(押出成形セメント板)」で構成している。RC造の残り2棟のバルコニー軒裏を、木をイメージさせる特殊塗装とするなど、全体的に和のイメージで構成しているため、メースの仕上げにはそれに調和する素材が求められた。 そこで、軒の高い地域交流ホールのボリュームをブラウンの特殊塗装、下屋のボリュームをメースハイブリッド工法による花崗岩張り、バックヤードのボリュームをダークグレーのフッ素樹脂塗装とし、全体と調和させながらそれぞれの素材感を引き立てあうことを狙った。共用棟内部において勾配天井や家具を引き立てる上品な背景として「ジョリパット(玉石アンティークストーン)」を採用している。