中津川市立福岡小学校

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「AICA 施工例コンテスト 2023」優秀賞 設計:本村雅昭、髙松達弥、佐原輝紀 / 株式会社 石本建築事務所 所在地:岐阜県 用途:学校 竣工:2023年7月 工事種別:新築 採用商品:ジョリパットネオノンフリーズ(外壁・内壁) 中津川市立福岡小学校は人口減少に伴う4校の統合校として、隣接する中学校とともに地域再編の一角を担う小中一体校である。自然豊かな風景に寄り添い、地域木材をふんだんに活用した建築を通して、地域に寄与し、記憶に残る「子どもたちの原風景となる学び舎」を目指した。 校舎はこの地域で伐採・製材される一般流通材を活用するために、在来軸組工法を採用した。木材調達スキームの確率、さまざまな設計の工夫により、木材総使用量の96%を岐阜県材、そのうち65%に中津川市産材の活用を実現し、地域経済にも貢献している。1枚の大屋根は周辺の豊かな山並みの稜線と調和し、子どもたちの活動をやさしく包み込む。大屋根の下に広がる内部空間は象徴的な4対の丸太や、一般製材(120角材)による2,730㎜モジュールで構成され、小さなスケールが連続する学びの空間が広がっている。柱を囲んだり、寄りかかったり、中津川の「木」に子どもたちが寄り添い、建築とともに成長し、記憶に残る空間になればと想いを込めた。 審査員講評 吉村 靖孝 大きな断面の木を柱に使う大きなモジュールと、120角材を2.73Mで使う小さなモジュールが対比的に用いられている学校施設。コントラストが気持ちの良い空間づくりの基本となっている。岐阜県の地域産材を96%使うことに成功していることも特筆に値する。屋内でもふんだんにジョリパットが使われており、内外をつないでいる。