山之手の家

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「AICA 施工例コンテスト 2023」特別賞 設計:佐々木勝敏建築設計事務所 所在地:愛知県 用途:戸建住宅 竣工:2014年4月 工事種別:新築 採用商品:ジョリパットネオ(外壁)、ジョリパットアルファ(内壁・天井) 敷地南側に集合住宅が隣接しており敷地が日影に覆われていた。また南面は同様に駐車場が隣接していたため開口を設け難いという状況も重なっていた。要望はプライバシーを確保した自然光で明るい家という敷地条件と相反するものだった。そこで日影の影響を受け難い敷地北側に受光面としてヴォリュームを立ち上げ、そこから自然光を採ることにした。南側から陽射しは強いため一旦階段室で受け、そこを介して各所室に柔らかい光を拡散させる計画とした。階段室の内壁にはいくつかの穴を設け、時間によって直接1階の通り土間まで伸びるものもあれば、拡散して周囲の居室を照らすものもある。 階段室の床および2階寝室の間仕切りに木格子を用いることで、視界の広がりや自然光、風、音、熱が透過する仕組みになっている。L型のヴォリュームは採光を室内に導くと同時に広いルーフガーデンを家族に提供している。ソトニワ、ナカニワ、ヤネニワといった3種類の庭が暮らしの幅を広げている。L型のヴォリュームに一体感をもたせるために外壁に「ジョリパット(小粒ロック)」を採用し、光のうつろいをより繊細に映し出すために内部では「ジョリパット(ゆず肌)」を採用している。