ロビンの空クリニック

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「AICA 施工例コンテスト 2023」特別賞 設計:株式会社伊藤喜三郎建築研究所 所在地:東京都 用途:医療施設 竣工:2023年6月 工事種別:新築 採用商品:ジョリパットアルファ(外壁)、メラミン化粧板(受付カウンター・家具)、アイカスタイリッシュカウンター(洗面カウンター) 東京都立川市・立飛に建つ小児科併設の産婦人科クリニックである。「新たな命の生まれる場所」と飛行場の歴史をもつこの地の「空」のイメージを掛け合わせ、鳥が羽休めする木々のように、産前産後を安心して過ごせるクリニックを目指した。 ロビン(クリニックのマスコット:ヨーロッパコマドリ)のさえずりが聞こえるようなイングリッシュナチュラルガーデンに佇む別荘をイメージし、素朴でありながら落ち着いた高級感を演出する材料を内外に選定した。 家族も宿泊できる16床の個室は「家族」として巣立つまで過ごす「家」のような存在である。家族ごとに異なる「家」を外観モチーフとし、屋根形状や高さを変えつつ、色と質感の異なる「ジョリパット」とタイルを外壁に組み合わせた。ベランダの植栽で、木々の中の鳥小屋をイメージし、室内にも緑に癒される空間を創出している。 個室は外観形状を活かし、正面窓に対する高天井部にハイサイドライトを設けた。柔らかな自然光を取り入れながら中間期の風の通り道としても機能している。産科待合ホールはガーデンの緑に開き、2層吹き抜けの開放的な空間とした。2階デイルームは吹き抜け・屋上庭園とつながり、明るく外部を感じられる空間としている。