はつせ三田

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「AICA 施工例コンテスト 2023」優秀賞 設計:株式会社ihrmk 所在地:東京都 用途:集合住宅 竣工:2019年12月 工事種別:新築 採用商品:ジョリパットアルファ(外壁)、コーリアン(キッチン、洗面カウンター天板) 敷地は、国道沿いの大型マンションと密集する低層木造住宅のちょうど中間に位置する。コントラストのある周辺環境の粒度や肌理を調停するスケールとして、1,350mm間隔で配した310mm角の柱梁によるフレームを設定した。このシンプルな構造の中央に、余白・余地としての「めぐり土間」、その周囲に「オープンテラス」、「インナーテラス」、「居室」といった小さな居場所が入り交じり、内外が混交しながら連続する空間構成により、網を重ねた中に空気を含んだ建築をつくりたいと考えた。 そういった網をかたちづくる外壁仕上げとして、外周部のみに「ジョリパット」吹き付け、内部はコンクリート打放しとして、仕上げを角で切り替えることで、質量を感じながらも浮遊感のある見え方となることを目指した。また、中間梁により各階が半分に分割されることでパッと見ただけでは階数が分からないような見え方となることを意図、目地の出ないジョリパットがその見え方を補強している。 審査員講評/吉村 靖孝 写真を見ると大きなスケールと勘違いするが、実際のスケールは小さい。窓が1,350ミリグリッドに割られているからだ。図面ではなかなか読み取れなかったが、階高などさまざまなところで1,350ミリの倍数が使われている。目地がないジョリパットを外部に用いたことにより、その効果はいっそう高まっている。