大阪ベイタワー

「四国化成 空間デザインコンテスト2020 」 入選作品 設計:株式会社乃村工藝社 オーナークライアント:フォートレス・インベストメント・グループ 所在地 :大阪府大阪市 採用商品:リンクストーンS・C プロジェクトの経緯について、乃村工藝社の春名さんにお話をうかがいました。 大阪ベイタワーは施設全体の老朽化が進み、館内のリニューアルをすることになりました。 このエリアはもともと、タイル貼りでステンレスの椅子がいくつか置かれているだけの少し寂しい空間だったため、 「床のデザインを一新し、”もっと、普段使いで皆さんが集まれる憩の広場”にしたいと思ってデザインを考えました。」と春名さんは言います。 「はつり工事による周囲への騒音を考慮し既存のタイルの上から仕上げられること、 バリアフリーや使い勝手の観点からなるべく薄く塗り広げらること、 “公園”をテーマに人工芝と組み合わせて使える表情があること、 このような素材はないかと考えました。 その際に、色合いや質感がイメージにぴったりな四国化成さんの商品を見つけたのです。」 「施設デザインのもうひとつのテーマは、“商いの町”や水都大阪をイメージさせる”大阪の蔵屋敷”。 このテーマとの親和性を考慮して、伝統的ながらもモダンな意匠にもなる、市松模様の日本庭園から着想しました。 苔は人工芝で表現し、石は四国化成さんのリンクストーンを採用しました。 リンクストーンは耐久性がありながらもフラットな仕上がりで、ステンレスの目地や芝との相性が良く、扱いやすい素材ですね。」 施工後の反応については、「すごく好評です。床だけを変えてイメージが一新したと、喜んでいただいています。」と語ります。 床のイメージを変えることで、人のにぎわいも生まれた素晴らしい作品となりました。