松阪の家
「四国化成 空間デザインコンテスト2022 」 入選作品 設計:株式会社 時田建築企画 所在地 :三重県松阪市 採用商品:弾性パレットクリームHG 路面に対しオープンに広がる鮮やかな緑の芝生と、淡いベージュの外装材と杉材の格子戸が 美しい平屋。 このご自宅を設計した、時田建築企画の上村さんにお話をうかがいました。 「住宅地の中でも空が見えたり、緑や風を感じられる、豊かに暮らせる家づくり、 道行く人に前庭の緑を楽しんでもらえたり、また夜には、住宅から漏れる明かりを感じたりと 小さな自然や人との繋がりを感じられる街づくりをしたいなというところから始まりました。」と 建築のコンセプトを語ります。 当社の塗り壁について、上村さんは次のように言います。 「伝統和風色の繊細な色味の塗り壁に一目惚れしました。 和風だけどちょっとモダンにもなるところ、繊細な色味がすごく良いと思ったんです。 杉板とも合うし、昼と夜の太陽の光で、違った表情が見えるのもいいですね。」 「こだわりの仕上げは寒水石を入れた木鏝押さえです。 全ての職人さんの技術力が高く、同じようで同じではない、職人さんの仕上がりによっても 表情が異なるのもいいですね。」 自然由来のもの、自然を感じるものを使いたかったと上村さんは言います。 「経年変化を楽しみたいです。木板も塗り壁も変化していくと思うんですけど、 その味わいを感じたいと思っています。」 当社の塗り壁の魅力について尋ねると、 「四国化成さんの製品は自然な風合い、素材感がいいなと思っています。 特にこの伝統色は他にはないかと。この淡い色合いが、意外と他にはないんです。 人工的なものではない、人の手が入った美しさ、陰影による味わい深さがいいですね。」と 語ります。 伝統的な和風色の塗り壁と杉材の調和、鮮やかな緑が美しく、 時間の経過とともに変化する素材の味わいが楽しめるこの空間は、 現代の住宅地においても自然とのつながりを強く感じさせる素晴らしい作品です。